仁阿弥(二代)道八が晩年に桃山窯にて制作した著名な桐一葉鉢を、子である三代道八が写した作品です。
仁阿弥作品はもっと「葉」であることを意識した意匠であるのに対し、こちらは「鉢」あるいは「うつわ」を意識した作行きに感じます。仁阿弥作品よりも深さを付け、外側には蝶や鈴虫(コオロギ?)を描いた所に違いが見て取れます。
金彩は掠れていますがキズは見当たりません。共箱と共布が添っております。京焼コレクションとして非常に貴重な逸品です。