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尾形乾山の後嗣として様々な人物が『○代乾山』を名乗りましたが、それらは乾山筆の陶法秘伝書を受け継いだ人間がそのように名乗っていたようで、その秘伝書の内、『乾山楽焼秘書』の系譜は大まかに京都と江戸に分かれていますが、宮崎富之助は江戸乾山の三代とされています。富之助の後には酒井抱一(江戸・四代乾山)や三浦乾也(江戸・六代乾山)と続きます。
宮崎富之助は尾形乾山が晩年に住した江戸・入谷の人で、阿蘭陀写などやはり楽焼(軟陶)が遺作として稀に遺っているようです。こちらの作品は根引松を色絵で描いた土器皿で、一客のみ「三代乾山」と銘された十客組のもの。慶事用に数多く造られたものの内の一つでしょう。共箱には「三代」の瓢印と「尚古斎」の署名、また「乾山」の印が捺されています。
多少の釉薬のホツはございますが、非常にコンディション良く伝わっています。
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