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商品番号 |
M-32 |
作 者 |
石井 勇介 Ishii Yusuke |
題 名 |
螺鈿詩入食籠 a sweets(foods) container |
備 考 |
1851〜1925
共箱入 with a signed original wooden box
富山県会議員 石坂専之助旧蔵品
the collection of Ishizaka Sennosuke who was a member of prefectural assembly of Toyama prefecture
16.7×16.7×8.3(H)cm |
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初代石井勇助は古代朱あるいはうるみ色の艶消し塗地に中国風の花鳥山水図などを錆絵の技法を用いて立体的に表し、また金箔や存星・密陀絵などの技法も用いた『勇助塗』を創始して、中国風の漆芸品を富山県・高岡の地に於いて生み出した。のち、その長男は二代勇助を継ぎ、二男は『勇介』を名乗り分家独立した。
本作品も中国的文人趣味を感じるもので、蓋甲面や合口には斑竹で枠取りをし、中国明末清初の大家・王時敏(1592〜1680)の詩句「夜月浮空潭(夜月、空潭(静かなほとり)に浮く)」を螺鈿にてあらわす。それは額に納められた題字のようであり、斑竹の模様は水の波紋に思える。黒漆は薄く刷毛跡を残した塗りにしており、そこへ菓子(饅頭)をひとつ入れれば、まさに静かな水面に映る夜の月があらわれるのである。
共箱には「栗山草堂(石坂)」とあり、地元・富山にて県会議員をつとめた石坂専之助の旧蔵品であったことが分かる。 |
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金 額 |
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