香川の木漆芸家。香川は古くから堆朱などの「塗り」と「彫り」が根付いた土地であり、如雪も木彫と彩漆の技術を高いレベルで融合させた。晩年は茶道具など細かい仕事が多いが、本品は共箱の署名から比較的若作の頃と思われ、基礎としての木彫技術の確かさが感じられる。