古美術 石泉 〒 605-0086 京都市東山区大和大路通三条下ル3丁目弁財天町36
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漆器・蒔絵
 
商品番号 M-08
作   者 長野 横笛
題   名 文様散蒔絵椀 十
備   考 19c.頃
共箱
13.6(D)×5.8(8.5)(H)cm
   
 

19世紀の前期頃に京都で活躍した長野横笛は、今日における「京漆器」の代表的な意匠の作品を多く遺しましたが、その作品の多くが飲食具です。初代横笛の没後は二代横笛が、またさらにその後は門人の浅野友七が家名である『橘屋』を継ぎました。

横笛作品の共箱には『長野横笛』の黒文入隅四方印が捺されるのみで、署名はほぼ無く、また作銘もほとんど入れません。さらには印も複数種類が確認されており、今後の研究が待たれます。(当紹介の『M-17 金馬薬器』の印とは少し異なる。)

こちらは菜盛椀であろうか、現代のスタイルの懐石においても好まれる寸法のお椀。一世代あとの佐野長寛も好んだ「小田切文」を含めた数種の文様を身と蓋の内側に研出蒔絵で散らしており、また高台の周囲は面取りとして蓋にはそこに花唐草文様をぐるりと平蒔絵で描いています。いずれも金銀朱の三色を用いています。地の塗りは得意とした高級仕上げである蝋色塗りがされ、真っ黒色よりもやや茶色がかっています。

少々の使用感はあるが特に強いヤケは見られません。10客組が2箱揃っており、内1客は割れていたため直し済みで、すべて塗師による磨き直しを行っています。10客1組でのご案内も可能です。この時代の椀でこのサイズ感のものはほとんど見られないので貴重です。

 
金   額 電話にてお問い合わせ下さい。
長野 横笛/文様散蒔絵椀 十
 
長野 横笛/文様散蒔絵椀 十
 
長野 横笛/文様散蒔絵椀 十
 
長野 横笛/文様散蒔絵椀 十
 
長野 横笛/文様散蒔絵椀 十
 
長野 横笛/文様散蒔絵椀 十
 
長野 横笛/文様散蒔絵椀 十
 
長野 横笛/文様散蒔絵椀 十
   
   
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